カテゴリー「銀塩カメラ&写真」の記事

2022年9月13日 (火)

銀塩写真再デビュー(お試し)

時代に逆行?懐古主義?流行モノ好き?な銀塩カメラ好きの皆さん、お待たせしました!
苦節2年、ついにフィルム同時プリントに出すまでに至りました!笑
今回はその報告です(誰も見てないけど)

ここまで長かったぁ~
ここまでの大体の流れ…
親父の形見のカメラ(=自分が小学校の時に星撮りしたカメラ)を再起動するも使用直後に故障

ダメもとで近所の修理屋さんを探して相談するもやはり修理不能

ヤフオクでメンテ済みの美品という詐欺言葉に騙されてカビ劣化だらけのカメラを買う

改めて銀塩カメラ修理メーカーを探してメンテを依頼してセットアップ完了

星系の写真を現像してくれそうな写真店を探す

改めてフィルム装填して使用、約半年後に現像へ

で、こうなった訳です。
写真は一番安易な方法でのデジタル化(?)として、出来上がったプリントを我が家の一般的な複合機でスキャンしています。

先ずはこちら
20220812_5
焼き増ししたわけではありません!(焼き増しって言葉も懐かしい)
これはデジタルの癖で同じような構図で数枚撮ってます。
デジタルは何枚でも撮り直しが出来ますよね。
ヘタな鉄砲数打ちゃ当たる、あのです。
銀塩写真はそう言う使い方はしませんね。
何せ1枚1枚にコストが掛かってますし(せこっ!)
で、こんな感じの類似写真が大量に成ったのでした…
そういう意味でデジカメと違って銀塩は、一撮入魂一発撮り写真と言えるでしょう。

そこにはいろんな風景があったはずなのに3種類の同じ構図の写真ばかり…から厳選した3枚がコレっ!笑20220812_2
20220812_4 20220812_1
偶然にも見事に春夏秋と揃いました。
1シーズンで1回しか稼働しなかったことがバレバレです。
しかも全てのコマが無限遠・笑


例えばデジカメ写真だと3番目の紅葉写真はこうなります(レタッチ込み)
__3_20201022180601
前者は懐かしさがあります。
何となく追憶って言葉が合ってるかなぁって思いました。
後者は最近の慣れた画像でキリリとした感じに思えます。
それぞれの特性があるので、優劣というよりもそれぞれの質感が違っていて面白いです。


さて、天体&星景写真家(ただし似非)の私です。
銀塩カメラを星撮りに利用した場合の話です。

実はもろもろを撮影する前に、最寄りの写真店でこんなことを聞いています。
『フィルムで星の写真を撮って現像に出せられますか?』
『昔は現像を依頼する時は天体写真であることを申告して依頼したことがあったんです』
『もし無理そうなら、そういうことができそうな写真店を教えてもらえませんか?』

対するその店のくっそオヤジの言い分はこんな感じ。
『画一的に機械で現像プリントするから、昼だろうが夜だろうが調整なんてできないからムリ、暗くなっても知らん』
『どこの店でもやってることは同じだからどこもムリ』
天体写真なんて面倒臭い写真は受注したくないような、如何にもな回答を頂きました。

次に近所の別の写真店で同じようなことを聞きます。
そこのおじさん『それぞれの明るさとかを調整して焼きますから大丈夫ですよ~』
この店はレジの背面に星景写真のパネルがあるのを知ってたので、なんとなくノウハウを持ってそうでした。
なので藁をもすがる思いで伺った訳です。
このお店がツイッターでつぶやくところの”写真のはる”です。
写真屋もピンきりだってことを痛感させられた次第です。

で、本来やってみたかった星の写真は…まだお試しで撮った奴ですがこうなります。
20220812_3
なんとなく想像していた感じで出来てきました。
最近は日周運動の写真はデジカメでも一枚撮り(多くて2枚比較明合成)でやっていますが、こちらは正真正銘1枚撮り撮って出しです・笑
これを天体写真とするならば設定データが必要ですが…それは記録していません!
ブログやSNSに載せる程度なのでいちいち記録することはないでしょうが、どこかに応募するさいはメモっておかなければいけませんね。

そして何よりも折角の天の川を木で覆い隠すとは…星景写真家として大誤算です・笑
ファインダーだと真っ暗でどうなってるか分からいし、試し撮りもできない。
手前の木が照らされているのは、露光中に(露光って言葉、イイっすね)車のヘッドライトが照射されてしまったから。

暗中模索、取り直し不能、試写不能、結果が分かるのは半年後…
このワクワク感と言うか、写真はソフト調なのに撮影行為はエッジ的というか。
タマリマセンなぁ~笑 

そうそう、銀塩写真をいやらしい銭勘定目線でコストを出してみます。
フィルム代 1500円
現像料  900円
プリント代 1100円
(必要に応じてCDへの焼き増し代 1000円)
27枚を消費しきるまでの期間 ?日間
同時プリントが出来上がるまで 3~4日
出来上がるまでのワクワク感 プライスレス

たまりませんなぁあああ~!

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2021年7月 2日 (金)

ミノルタXDが来たゾ! そこから得た教訓?

【前回までの一行ダイジェスト】
親父の形見のチノンカメラ壊れてあれこれ思案し、手元にあったミノルタ大三元を活かすべく改めて銀活を初めるべく探してみた。


という話のつづきとなります。

オールドカメラを通販で購入するにあたって簡単な方法としては3通り(他にあるかもしれません)。
①ヤフオク等で何処の誰だか分からない人から買う
②キタムラ等のカメラ店で中古を探す
③オールドカメラ店から買う(前回紹介した、サンライズカメラ等)

ベストなのは③だと思いますが、市場も狭くてなかなか欲しい機種にたどり着かない印象があります。
実際、私も欲しいと思った時に探しましたがありませんでした。
②の場合、探している機体に巡り会える確率は高そうですが、どちらかというと現状渡し品が多いという印象(カビあり、Cとか)
なので、自分は最も勘弁で危険な賭けになる①を選択しました。

これが大誤算でした…(そもそも危険な賭けをしているので誤算でもないか・笑)

私の目に留まったミノルタXDを売っていたとある出品者を見ると、他にも多数のオールドカメラ出展がありました。
そういう方面の人なら安心ではないか?

出品者コメントにはこうありました。
ファインダー内、ゴミ、薄曇りのみ。
専門店で作動チェック済みです。
以下、スクショ↓
20210619-150553

添付写真も、見る限りでは美品です。
値段は敢えて申しませんが、他の機種と比べるとだいぶ安価。
私の脳内では美品で安いなら…ここは勝負だ!

で、他に入札もなく取引が終了して入手。
機体をチェックします。

むむむ?
ど素人目に見てもこれはどうなの?

どうなの?①
_9
ミラーボックス内の白化(向かって左側面)。
黒いところが真っ白です。
これは何の劣化だ?


どうなの?②
_11
接眼レンズ(?)のレインボー曇り。
これは油汚れか?

その他に、
・ファインダー内ゴミ多数(ゴミではなくゴミ多数)
・モルト部劣化剥離(ここはやむを得ないけど)
・心臓部(ミラー部)を保護するボディキャップが被せてない※1
が大きく気になります。
※1…注意書きには写真の物だけ(ボディキャップ無し)です、と記載はありこれは嘘ではないです。
※1…で、その出品者の評価には『ボディキャップ無しで送るってお前はアホか?』と記載があります。
※1…以上2点を勘案して”キャップ無し梱包”は想定内です・笑

また、メカ的な部分と電子的な部分の作動状態はど素人では判断できません。
シャッター速度は適正に動いているのか?露出計はどうなのか?電気回路系はまともなの?

一方で外観は綺麗で、わたくし的な評価はAAAでした・笑
中古品なのに、ボディ底部を保護する下カバーまで付いていました。
また、長期保存で液漏れするだろう電池ボックス内はピカピカでした。
ここから想像するに、これは中古品ではなく売れ残か展示品で実は市場には一度も出ていない新古品ではないかと。

で、とんだ食わせ物でしたが、銀塩生活を送るにあたってはアフターフォロー先も事前に調査していました。

カメラ修理屋さんのHPなどを調べて、当該機種の修理経験値がありそうな会社をピックアップ。
チノン故障時は、地元”東洋のスイス”(=諏訪地方)にヤシカ専門店があってそこへ持ち込んでいます。
ただ、対面した時に”ヤシカでそこそこ忙しいだよ~”的なことを言っていたので、積極的に他社品は受けてくれなさそう。

なので東洋のスイス以外で探しました。笑
パッと思いつくのは、HKIRでお馴染みのハヤタカメララボ社ですが、修理内容を見るとちょっと毛色が違う。
他を探して選択したのは、カメラ修理工房ミノハ社でした。

個人店のようですが、修理日記も充実、修理内容や金額表示(目安)、受注方法などが分かりやすく示されていました。
早速、不安点を記して連絡し、仮見積もり~現物送付~診断と本見積~発注へと移行しました。
カメラ修理工房ミノハ のHPへ

納期は1ヶ月以上ぐらいでした。
その辺の話は別途書こうと思います。

長々していますが、ここで言いたかったことは…
古く得体の知れないオールドカメラは、ヤフオクではなくオールドカメラ専門店で買いましょう!
状態の良いものに越したことありませんが、メンテ済み(値段もその分高い)の品。
実機を見ることができない通販なので、専門店で買った方がコスパは良いです。
じゃないと、逆に後から修理コストが嵩んで割高になる場合があります。
今回はそのケースとなった次第なのです。

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2021年5月29日 (土)

今の君はピカピカに光ってるか?

《前回までの超ダイジェスト版》
亡き父親の形見で、子供の頃に使ったことがあるチノンの銀塩カメラ。
ここで再デビューと意気揚々と使ったら即壊れる!笑
修理屋さんへ持ち込んでも、代替部品が無くて修理不能と判明。
さぁどうする?俺…

ということで、あれ以来いろいろ考えていました。
選択肢としては以下の通りです。
①チノンは諦めるも、残されたオールドレンズとデジカメで描写を楽しむ
②別の銀塩カメラを買う

答え
①について
_2_20210523140201
これはM42-EOSのマウントアダプタを買えばいいのですが、無限遠が出るのか不安でした。
しかし、ちょっとした投資で済みそうなのでアダプタを購入して試したところ無限遠は出ました。
試写レベルで楽しんでみました(例えば↑の感じ)。
確かにオールドレンズな描写は良い感じでした。
星を撮ってみましたが悪くはありませんでした。
ただ撮影はデジタルなので、この辺の描写性はレタッチで表現は如何様にでもなるのではないか?と疑問が浮上します。
それと自分の中には『やりたいのはオールドレンズの世界じゃなくて、フィルム写真だよなぁ…』という想い。
なのでイマイチ触手が動きません。

②について
問題はカメラを購入出来ても、併せてレンズも購入しなければならない点です。
オールドカメラ&レンズなので、市場に出回っている品質もピンキリ。
あれこれと思考を巡らせなければならず、購入するにしてもちょっと面倒臭い。

出口はあったんです!
形見のチノンですが、これは妹が保管していました。
そこで「使いたいから送って!」と頼んだのです。
宅急便で送られてきた箱の中から、チノンの他に”何か”が出てきました。
なぜかミノルタのMDマウントの広角、中望遠、望遠レンズが同封されているじゃないですか!
自分には記憶が無いミノルタのレンズ…これはオマケか??笑
0320_3
つまり、改めて銀塩カメラ生活を送るにあたってはミノルタボディがあればレンズの心配はない…
というアドバンテージ(?)がありました。
このオマケレンズですが、カビや作動を見る限りでは問題なさそうなレベルでした。
目の前にミノルタ大三元(笑)※  がある状況を鑑みると、ボディはミノルタが良さそうという出口戦略を採ってみようと。
※3本あるのでとりあえず言ってみただけ

レンズはそろった!
ではミノルタってどんなカメラがあるんだろう?
これは、サンライズカメラ社のHPやブログを読み込みました。
サンライズカメラは中古カメラの販社ですが、付帯する記事が大変面白くまたデータ(レビュー)も豊富でとても参考になりました。
オールドカメラに興味を持った方は一読を勧めたいくらいです。

サンライズカメラ のHPを紹介!

読み込むほどに、
やっぱオリンパスかな?
60年代の方が良いかなぁ?
シャッターは機械式だよなぁ、電池もいろいろあるんだぁ(容易に入手できるだろうか?)、
やっぱニコンかキヤノンかな?etc
と浮気心との葛藤となりました・笑

そんな途中経過をツイッターでぶつぶつと呟いていました。
そしたら、大阪迷人会のこたろうさんが『ミノルタならXD使ったことあるよ!』と返信が。
これをヒントとしました。
そこで邪念を払ってミノルタに絞って研究を始めます。
ミノルタカメラと言えば、おじさん世代だとアレですよね!
あの!宮崎美子さんが女子大生のころにピカピカに光ってたアレですよね!!
そこで、唯一型番を知っているミノルタX-7について調べると『ほほ~、止めておこう』笑

ミノルタXシリーズで面白そうというか、自分が求めている銀塩カメラは60~70年代前半の物。
だとするならば、XEとかXD辺りかなぁとまじめに絞り込んで手ごろな価格を探しました。
そ・し・て…

突然ですが、つづく・笑

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2021年3月29日 (月)

銀塩カメラ始めました!ら、壊れました!!

記事が前後していますが、前回からの流れをざっと説明します。

○囲い数字は時系列を表します。
まだ読んでない人はリンク先から飛べます。

①前回…昔使ったことのある親父の形見のカメラ復活!→銀塩一眼レフ始めます!
③前々回…星に挑戦してたらカメラ壊れました!→デジカメで銀塩カメラのとんでもない姿を激写する!泣
②前々前回…カメラ使って紅葉撮りました!→まるやち湖の紅葉 ついでに銀塩再デビュー
④今回…以下に書きます・笑

ストーリーと時系列が前後して。わけ分からなくなる話…
まるでドラクエ

今回は③以降の話となります。
壊れた箇所は、素人目で部品交換が必要と思いました。
しかしオールドカメラ、しかもチノンM-1のような流通性のないマイバーカメラは補修パーツなんてそうそうあるものではありません。

とりあえず、カメラを修理できそうな工場(こうば)を探してみます(嘘)。
実は私の生活圏にそういうお店があるのは知ってました。
NHK-BSの地域発ドラマってあるじゃないですか。
あれの諏訪版で『ぴんボケの家族』というドラマが2年ぐらい前に放送されています。→ドラマのHPへ
そこに登場したカメラ修理屋さん…実在してるんですよ。

なので、先ずはそこへ問い合わせてみました。
工場のHPは更新が頻繁ではなく、調べているとフェイスブックで最新情報が更新されています。
それによると『コロナ禍なので来店はご遠慮ください』とのことでした。
そこで、自分は地元民なので訪問して実際のカメラを診て欲しいと希望を伝えてみます。
すると『来店前にアポとってくれればオッケー』とのこと。
都合が付いたので、前日に電話して早速伺いました。

※こういう店は初体験で緊張していたため写真はありません・笑

ドラマのHPも見て欲しいのですが、榎本明さん演じる口数が少ない癖のありそうな職人…を想像しているので、とてもビビってます。
ドラマで見たことある工場に到着して、恐る恐るドアを開けます『こんにちわ~』。
すると!…

普通のおじさん2名が出てきました・笑

診てもらいましたが、案の定、部品が無くて修理不能ということでした。
珍しい地元メーカーのカメラということで、その辺は興味深々の様子でした。
実は自分も元社員であることを伝えると、サービスセンターの○○さんは知ってるか?というような会話に発展します。
部品の関係で修理できないのは惜しい、ということで話はまとまります。

それ以外にも少し診てもらいました。
オールドなカメラ&レンズにありがちな曇りやカビ、モルト劣化はなく、上々品とのことでした。
このカメラの素性(親父の形見の思い出品なのでこれからも使いたい、家族が一度メンテに出している等)ことを話しました。
そんな会話をしていると、『やはり機械式カメラは保管しっぱなしはダメだね』ということで一同一致・笑

つまり、余りにも大切にしすぎてタンスの肥やしにするのはダメ。
たまに使ったり、保管も結構いい加減にしておいた方が”持ち”が良いということでした。
事実、このカメラは実家のたまに開閉するキャビネットにテキトーに保管していました。

※こちらの工場は、コンタックス専門店で他メーカーもできるものとできないものがあるとのことです。

さて、いろいろお話させてもらい工場を後にします。
帰り道、チノンは諦め だけど 銀塩はどうする?
何やら怪しげな感情というか、想いが込み上げてげてきました・笑

そんなことを考えながら運転していたら、いつの間にか諏訪湖っぱたに来てしまいました。
赤砂崎公園、13:58の頃です・笑
0319_3
(滅多に来ないので、単に寄ってみただけ)
今度、諏訪湖&富士山とか撮り来よっと。

単なるロケハン・笑

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2021年3月23日 (火)

銀塩一眼レフ始めます!

突然ですが…

銀塩カメラ始めます!( ー`дー´)キリッ

先ず最初に、私の熱き(?)想いを綴っておきましょう。
※時系列が前後しますが、顛末は過去記事になってます・笑

私と銀塩カメラの出会いは、記憶だと小学校5~6年生だと思います。
もちろん父親のカメラですが、その頃から始めた天文趣味で、ちょっとだけ星や月を撮っていました。
こんな感じですね。
20210213_2

20210214_2
巨人軍の帽子の人が自分で、覗いているカメラがそれです。
思春期から大人になるにつれて天文熱は冷め、当然銀塩一眼レフでの写真も疎遠となります。

数年後、ある日、親父が他界します。
遺品整理をすると、当然このカメラも登場してきます。
当時、新人社会人で多忙であったので、遺品はあくまでも遺品でしかない位置付けで、実家のキャビネットで放置プレーとなります。
その間、家族で父親の思い出を語るついでにカメラの話題も出たりしていましたが、特に進展はありません。

数年後、ある日、東日本大震災が起こります。
そのあたりです。
私が『人生このまま何となく過ごしていていいのか?』と考えるようになったのは。
で、ある日、天文趣味(星景系)を再開させようと発起します。
その頃は天体写真と言えばデジカメの時代です。
私もデジイチを買って、撮影を楽しんだりしてました。

数年後、何だか最近はフィルム写真が流行ってるらしいという情報を得ます。
チェキとか写ルンですとかも知ってましたが、オールドレンズとかカメラとか。
最初は『へ~、レトロっぽくて面白いね』ぐらいの感覚でしたが、同時に『そう言えば家に銀塩があったな』。

実家の母親に親父のカメラの所在を聞くと、妹が持って行ったらしいとのこと。
妹に問い合わせすると『あるよ』と。
幸い妹の旦那さんが、写真好きで保管もそれなりにしてくれていたようでした。
この頃から、遺品のカメラ形見のカメラと言うノスタルジーっぽい認識に変化していきます。

早速、送ってもらったのがこちらです。
0816_3
諏訪市の光学機器メーカーのチノンM-1です。
チノンというメーカーは今はありません(2代目が商標を引継いで商社としてのチノンはある)。
諏訪地方といえば蚕糸産業~精密産業で盛り上がった、あの東洋のスイスです・笑
光学関連もオリンパス、ヤシカ、チノン、日東光学、三協精機、等々と自他ブランドでカメラを販売していた一大カメラ製造拠点です。
ではなぜ親父がオリンパスOM-1ではなく、チノンのカメラを買ったのか?
それは親戚にチノンの社員がいて、単に社員価格で仕入れてもらった(と想像)んだと思います・笑
そして実は私も同社の元社員という驚くべき真実!
(ただし私の時代は、光学ではなく情報機器~コダックデジカメのOEMメーカーへと変遷していった後期時代)

そんな私が…
諏訪地方に住んでいる私が…
親父の形見が目の前にあるのに…
これを使わない手はない!!

俺がチノンのカメラを使うのは宿命で運命で遺伝で必然だ!?
と決意したのでした・笑

そこで一抹の不安です。
1970年代製造のカメラで、約30年放置プレーされたカメラはまともに動くのか?
早速、巻上レバーを押し込んでシャッターを切ってみましょう。

ギリギリギリ、カシャっ!とメカ的な心地良い音と感触が伝わってきました。
『こいつ、動くぞ…!』


ではセットアップしましょう。

先ず電池。
調べるとMR-9水銀ボタン電池。
「おいおい、今どき水銀って売ってるのか?」
調べたら代替品があるようで難なく入手。
測光メーターも、子供の頃に見たように動きます(当時はそれが何のメーターか知らなかった)。

次に機械式のワイヤーレリーズ。
星の写真でバルブ撮影するには必須アイテムです。
「おいおい、今どきそんなの売って…」るんですねぇ~これが・笑
子供の頃はそれを買うのにも苦労して小遣い貯めて街の写真屋へ行って…今なんてアマゾンで即行ポチリですよ。

そして、定番のレンズキャップや保護フィルターなどを揃えます。

一番肝心のフィルム。
”美しい物はより美しく、そうでないものはそれなりに写る”フジカラー400は売ってるのか?笑
フジカラーではないけどフジフィルムから27枚撮りというのがあるそう。
しかも欲しい12枚撮りというのは今どきは無い…
最近は”写ルンです”でしか見ない、緑色の箱を調達して終了。

さぁ、フィルム装填!
1022_2_20210321110801
ここまで割と順調に、銀塩写真計画が進みます。

つづく…笑

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2021年2月28日 (日)

デジカメで銀塩カメラのとんでもない姿を激写する!泣

先ずはこちらの過去記事の、後半をご覧願います。
読むのが面倒な方は、超ダイジェスト版として一行で説明すると…笑
オヤジの形見の銀塩カメラ、いつか使おうと思って実家発掘してフィルム装填、まるやち湖で使用した”という話です。

まるやち湖の紅葉 ついでに銀塩再デビュー

あれからカメラは触っていませんでした。
ですので現像にもまだ出していません。
まだフィルムが10枚ほど残っていて、陽気が良くなったら星景写真でもやろうかなと。

そんな日が、ついにやって来ましたよ!

まぁ、満月期で快晴だったんでベランダで試しに撮ってみようとやってみたわけです。
こんな感じで、結構楽しんでました。
_1_20210228133201
ええ、シャッター押して、露光して、シャッタ閉じるまでは。
こちらはヤラセって言えばヤラセですが、ワイヤーレリーズでバブル撮影しているんだぞっていうイメージ写真です・笑
最近某所で流行っている機材にピントを合わすやつ・笑

2枚目を終えてフィルムを巻きます。
ギリギリとバネ的でメカ的な音が。
『いいっすねー、この機械音』なんて楽しんでたんです。

半分ほど巻上げレバーを押し込んだところでレバーがうんともすんとも動かなくなってしまいました。
最初はフィルム終了と思いましたが、枚数はまだ十分残ってました。
『フィルムがヘンなところで引っ掛かったかな?』
『寒すぎてグリスが固まったか?』

動かないので2つの選択肢を考えます。
①フィルムは無駄になるけど、ここで終了させてフィルムを巻き取る
②強引に巻上げレバーを押し込む
当然①を選択して、底にある巻戻し用押しボタンを押します、押します!、圧しまーっす!!…

あれ!?押せませーん!!

何か引っかかっている感じで、カチコチに固まっています。
先にも後にも進めない状態となってしまいました。
あれこれ考え、最終手段としてフィルムをダメにする覚悟で巻き上げる。

で、少しづづグイグイ押し込みますと、ジリジリジリと鳴りながらレバーが動き出します。
同時にレバーがふっと軽く動き出します。

容易に想像はできました。
フィルム千切れたな…と。

それは覚悟の上なので是非に及ばずでしたが、巻上レバーも異音がしました。
とりあえず巻き取ってみると、スルスルスルと一瞬だけ巻き上がる感触が伝わってきます。
一通りのことを終えて裏蓋を開けてみました。

これ、この通り!泣
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想像通りなので悲観することもありません。
先ほどまでこにには、月光に炙りだされた八ヶ岳とアルタイルの日周運動が写っていたはずです。
先ほどまでここには、昨年に再デビューした時の紅葉写真が写っていたはずです。
さらば、俺の想い出…笑

問題はフィルムが動かない要因ですが容易に発見でしました(要因だけに)。
_3_20210228140701
フィルムを巻き上げる歯車状の部品の一部が破壊されています。
この破片が歯車に引っかかって動かなくなっていましたので、マイナスネジを外したりして破片を取り除きます。
おそらくこの辺の機構が巻き戻し用ボタンを制御するらしく、破片を除去すると巻上もできるようになりました。
が、ボタンは押せば押されますが戻ってきませんし、動かしているうちに戻ったりと不安定な動作となっています。

で、ここで気が付いたのは、今回取り除いた破片だけではこの歯車を復元できません。
そう、破片が足らないのです。
つまり、以前からごく一部が破壊されていたところに、今回、何らかの理由で更に破壊されてボタンの機能が失われた…のではないか?
以上が鑑識結果です・笑

さて、困りました。
このオールドカメラのこんな部品、今どき存在するのでしょうか?

幸い私の住んでいる地は、かつて東洋のスイスと呼ばれた一大カメラ製造拠点だった地です。
同じ区域内にカメラ修理を生業にしている企業が一軒あります。
そんな工場があるなんて今まで知りませんでしたが、昨年ごろにNHKで放送された『ぴんぼけの家族』という番組で知りました。
早速、状況を連絡して修理したい旨を連絡しみました。
土日は休みの為、週明けになにがしらの動きがあれば随時対応していこうと思います。
カメラ修理工場なんて滅多に行く場所ではありませんので、何か進展があれば続編を紹介できると思います。

本当は先日の満月のネタができたので書こうと思ったですが、とんだネタになってしまいました。
なんてこったっ!

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2020年10月22日 (木)

まるやち湖の紅葉 ついでに銀塩再デビュー

天文民の聖地、原村自然文化園…の横の、まるやち湖の紅葉でも、と思って出掛けてみました。
寒波で八ヶ岳に大雪が降った直後でしたので、紅葉と雪山なんて撮れるかな?

この日は一時帰休当番で平日だったので、静かな湖畔でゆっくりできたらいいなぁと。
でも駐車場は混んでました・笑
様子を見ていたら、普通に散歩に来た人と絵画クラブの写生大会があったようで、カメラマンはほとんどいませんでした。


まるやち湖…
最後に来たのは2014年だったようです。
その頃までの星撮りと言ったら、そこしかなかったもので。
ある日、突然外灯が点きまして。
それ以来『ここも終わったな』と勝手に思ってました。


まぁ、しかし夜は夜。
昼間は昼間で楽しみましょう。
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何となくパノラマで全景っぽく。
水面に露出を合わせているので空がちょっとアレですが…
色付いているのもあればちょっと早いのもあり、全体としては微妙に早かった感じでした。


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桜っぽいのは落葉してました。
木の周囲に重なった落ち葉が気に入って、こればかり撮ってました・笑


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モミジは一部は色づいてましたが、緑の葉も多かったです。

実はこの日は休園日でした。
何気に自然文化園の中を散策してましたが、よくよく考えれば休園日。
ここは開園時間外は入園禁止なんですよ。
でも、湖の方からぞくぞくと人が入ってきていたので、その辺は大目にみてもらってるのかな?笑
軽く園内を一周して楽しめました。

昨今、皆さんマスクをしてると思います。
私も最初はマスクをして散策してましたが、閑散としているところではマスクを取りました。
すると”紅葉の匂い”が鼻腔いっぱいに広がります。
目で色を楽しむのと併せて、匂いでも楽しめるのが若葉だったり紅葉だったりです。
触ったりして、五感で木と戯れた感があって満足です。

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茅野や原村で見応えのある阿弥陀岳はほぼ雲の中でした。
そのうち雲も取れるだろうと思ってましたが念願叶わず。
帰宅した頃には低空も青空が広がってました・笑

他にもいろいろ撮ったのですが、多すぎて…笑
ツイッター版にはあれこれ載せておきましたので興味ある方は探してみて下さい。


そして…
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それと、この日は親父の遺品というか形見というかの銀塩一眼レフを再稼働させてみました。
天文少年だった頃に借りていじったことがあります。
天文中年の今、これを稼働させて何か撮りたいと思ってます。
もう何十年も使っていませんでしたが、カビも見うけられず状態はいい感じでした。
ワイヤーレリーズも購入してあるので、そのうち昭和チックな星の写真でも撮れればいいかなと。

デジカメばかり使っていて”ヘタな鉄砲なんとやら”が癖になっています。
銀塩のマニュアルカメラだとそうもいきません。
露出は良いのか?構図はちゃんと成ってるか?ピントは大丈夫か?とそこそこ頭を使いました。
何せ、暗かろうがピンぼけだろうが、現像してプリントするからお金が掛かることです・笑
結構慎重にシャッターを押してみたですが、結果が早く見えないのがもどかしいような面白いような…
今は12枚撮りなんてのは売ってないのか、27枚撮りなので消化されるまでにはまだ時間が掛かりそうです。
今日の成果はそのうち発表してみたいと思いまーす。

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