痔とは無関係な番外編 ついにバセドウ病に罹患す!
本編は退院直前まで来ました。
その後は春先までお尻の闘病?生活は続きますが、今回は闘病後の半年間のことを記そうと思います。
2023年春先
ウザったい肛門ガーゼ生活とはおさらばでいいでしょう!と意気込んだ4月頃。
ある時、手指振戦に気が付きます。
たまたま作業が忙しくて、身体が興奮状態で書き物をしたからだろうと…
それが毎日出るようになり、日に日に文字が書きにくくなっていきます。
『書く時に手が震える』と調べると、それは書痙という症状らしいです。
夏ごろは5文字も書くとギブアップ。
あとは左手で右手(利き手)を押さえて、頑張って書くという感じ。
春~夏にかけて身体のあちこち不調が出てきました。
持病の尿路結石やら、前立腺肥大の疑いやら。
挙句の果てに胃カメラ生検で病理検査したら、細胞分裂がかなりヤバいと。
かなりヤバいからと、再度の胃カメラを命じられたり。
それらは何度かの治療や検査で治ったり疑いは晴れたりしてました。
膝痛が酷くなって週1の整形外科通いが始まります。
MRIをやれば軽微の半月板損傷と診断。
こんな感じで次から次へとやってくる災難?に右往左往してました。
こんな状況では、なかなか書痙の診察に辿り着けません。
春先頃からでしょうか?
最近は身体が痒い。
四六時中、身体の何処かをかいている…
諸々の通院が落ち着いたところで会社の定期健診結果に目をやります。
昨年比で体重が4㎏減。
ん?これはちょうどいい自然ダイエット?
8月になって久しぶりに体重計に乗ると…
昨年61㎏→今年57㎏→今年8月53㎏と、1年3ヶ月で8㎏減ってました。
その間も手指振戦は治まる気配どころか、酷くなっていく。
そんなことをしているうちに、夏ごろには大腿部の神経痛らしき症状が出ます。
最初は内腿だったのが、あれよあれよと前面から側面に広がります。
服が触れるだけで痛く、跛行をしなければ苦痛。
左膝痛を庇っているのに、庇っている左足で右大腿部を庇っている状態。
太腿の神経痛でメジャーなのは坐骨神経痛ですが裏面は痛くなく。
場所的には閉鎖神経か大腿外側皮神経の支配域のようです。
腰椎か脊椎の神経圧迫かな?
整形外科に通っている最中なので、そのことを訴えてみようかなと悩んでいました。
時を同じくして、全身がゾワゾワ、そわそわ、プルプルすることがありました。
足ががくがくと震えるような時もありました。
脱毛量も以前に比べて多くなっていましたが、年のせいかなぁ。
毎日の体重測定は常に右肩下がり。
これは一体全体なんなんだ?
検索窓に『手指振戦 体重減少 かゆみ』と入れてネット検索。
すると大体にして糖尿病、バセドウ病、悪性腫瘍と検索されてきます。
『まさかね…』
糖尿病は前立腺検査のついでに健康相談しています。
数値は基準内問題なしで、糖質を気にした食生活をするように。
悪性腫瘍は、ちょうど胃がん疑いの時だったので『あ~やっぱりな』と考えますが食欲は落ちていない。
バセドウ病?たまに聞くけど、自分には関係ない病気だろうな。
献血好き人間なので、お盆頃に献血をしました。
今まで全く問題なかった血球成分の各値が降下していました。
白血球数はいつも基準内低めだったのが、ついに下限値割れ。
ヘモグロビン量は常に14~15だったの13.5。
ん~貧血気味なのか?
そんな状態で、大腿部痛もいよいよ我慢しにくなります。
手指振戦も治らないので、ここで通院を決意します。
太腿だけなら神経痛だろうと思ってるので整形外科を受診だったかもしれません。
しかし、諸々の全身の不快不調があったので整形外科ではなく内科(神経内科)を選択しました。
主訴『書痙、体重減少、かゆみ、大腿部痛』として受診します。
先ずは書痙の検査として、文字を書いたり渦巻を書いたりします。
大腿部痛は『なんだろう??』(おいおい)ということで、神経痛用鎮痛剤のプレガバリンと補助薬のメコバラミンで様子見。
書痙は本能性振戦っていう症状だからアロチノロールが処方されました。
振戦と体重減少なら、糖尿病やバセドウ病も疑われるからと血液検査もしましょう!と。
プレガバリンは1週間ぐらいで効いて来るそうですが全然効きません。
アロチノロールも効いているのかちょっと怪しい感じです。
2週経過して検査結果発表で通院。
そこで血液検査の結果甲状腺亢進症だね~と。
ええ~~!
糖尿病、動脈硬化、肝機能、腎機能は問題なさそう。
白血球数は前回献血時よりも更に微減、ヘモグロビン量はついに下限割れで貧血一歩手前。
【初回検査値】(カッコ内は基準値)
TSH 0.01(0.61~4.23)
FT4 4.30(0.75~1.45)
TSHレセプター抗体 2.4(2.0未満)
FT3は計測せず
白血球数3200(3900~9800)、ヘモグロビン量12.2(13.5~17.5)
甲状腺亢進症、つまりバセドウ病だろうということで説明がありました。
『TSHが低いってことはFT4が云々』と説明がありますが、そんなことは現場で頭に入るはずもありません。
自分で調べると、
TSH(甲状腺刺激ホルモン)はFT4(甲状腺ホルモン、FT3も)の分泌量を調整します。
FT4が多くなればTSHはFT4を出すなと指令を出し、少なくなれば出せと指令する。
今は甲状腺ホルモンが出過ぎているので調整役の刺激ホルモンは出すなと指令している状態。
あるいは出すなと指令してるのに、甲状腺ホルモンが溢れている状態。
らしいです。
次回は超音波検査もしてみましょうということで(結局やってない)、抗甲状腺薬のメルカゾールが処方されます。
こんなことを言われます。
『いわゆるバセドウ病で、基本的には治らない病気』
『薬でホルモン分泌量を調整するから、30年付き合ってる人もいる』
『薬を飲み過ぎる(効きすぎると)と橋本病になる』
『副作用で無顆粒球症がもっとも怖い』
『無顆粒球症の自覚症状が出たら即病院へ行け』
『副作用とホルモン数値は2週間毎に検査します』
『最初は多めに服用して先ずはホルモン分泌量を抑え、その後どうるすか考える』
ということで、寛解に向けての服用が始まります。
この無顆粒球症ですが、頻度は低いですがかなりヤバい病気です。
薬のパッケージにまで注意書きがある薬なんて初めて見ました。
過度にびびって、保険証とお薬手帳と診察券を常時持ち歩くようになります。
マイナ保険証なんて日常は持ち歩きたくないのですが、いつでも大病院へ行けるように常時携行。
【2週目通院】
初回採血結果の発表で上記の通りです。
体調は低空飛行で変化なし。
体重は減少傾向で51㎏台を見る日もありました。
今までぷよぷよだった腹回りですが、この頃は皮だけになっている感じでした。
ベルトもいくらでも締め付けられる感じです。
パンツ(下着)もLではなんだか収まりが悪いです。
会社の作業ズボンも1サイズ小さいのを購入する羽目になりました。
【4週目通院】
2週目検査の発表となります。
TSH 0.01で低値変動なし
FT4 1.84で減少も基準値超
白血球数4200で問題なし(ヘモグロビン量は12.7と下限割れ)
刺激ホルモンは低値ですが、ホルモン分泌量は変化があったようです。
この数値が示す通り、体調には変化が見られました。
3週目ごろより、手指振戦や痒みはほぼありません!
脱毛量も減った感じ、ゾワゾワ感もありません。
よって薬は初期投与量の30mgから20mgに減薬。
【6週目通院】
4週目検査結果の発表となります。
TSH 0.01で低値変動なし
FT4 0.92で基準値内に
白血球数5300で問題なし(ヘモグロビン量13.3でやや低いが回復)
ホルモン分泌量は減ってるものの、刺激ホルモンは低値なので引き続き薬は20mg維持。
とのことでしたが、6週目検査結果が既に出ているようで途中で医師から電話が入り20mg→10mgへ減薬の指示ありました。
【8週目通院】
6週目検査結果の発表となります。
TSH 0.01で低値変動なし
FT4 0.41で基準値下限割れ→これが減薬指示の理由だったようです
FT4が減ったので一見すると橋本病ですが、TSHが上がってないので未だ亢進症との判断。
白血球数5400で問題なし(ヘモグロビン量13.9で基準内)
この頃(5週~6週)になると、絶不調だった体調が嘘のように軽快になってきます!
副作用ではありませんが『薬が効き始めると、体重は戻る…』
52~53㎏台で推移していた体重が増加に転じました。
今は8~9週経過ですが、体重は日々の増減はあるものの増加傾向で推移しています。
これは8月~の日々の定期測定結果です。
8月はまだ治療前で体重は更に下降傾向です(お盆休みで一時的な増加はあった・笑)
メルカゾールを服用して2週目の9月中旬では底値(51.8㎏)を記録。
3~4週目の9月後半から上昇基調へ転じます。
10月は常に上昇し、10月後半ごろから現在は56㎏台で推移しました。
体重増は薬が効いている証拠なのですが、折角減った体重が戻ってくるのはちょっと困りますね・笑
最も痩せていた時に購入した会社の作業ズボンがきつくなってきます。
8週目通院直後に医師から電話があり、TSHに改善が見られたので一旦服用を中断するように指示がありました。
よって1週間は服用を中止ししているのが現時点です。
次週より5mgで再開と連絡を受けました。
ということで、寛解に向かっているようです。
まさか自身がバセドウ病とは思いもよりませんでした。
調べると、発症率は0.5%ぐらいで女性に多いそうです。
そんな稀な病気に自分が罹るの??
例えば私の居住する自治体の人口が55000人なので、単純計算だと270人がバセドウ病です。
従業員100名ぐらいの事業所なら一人いるかいないかぐらい。
そう考えると、そんなに稀でもなかったですね。
私は症状があったのでこの病気が発覚しましたが、中には潜在的甲状腺亢進症という場合もあるようです。
6週目検査結果のような感じだと思います。
”潜在的”なので、おそらく症状が軽くて気が付かないとか無症状なケース。
本人も体調変化に気が付きませんが、亢進症には変わりない状態です。
バセドウ病は治療しないと心房細動など命に関わる病気です。
なので、例えば人間ドックを定期でやっている人は甲状腺ホルモン検査も付加したらいいと思います。
先ずは血液検査で出来るので。
謎の大腿部痛はバセドウ病との因果関係はわかりません。
実は一時期はへその横や肋骨付近にも同じような痛さが出ました。
通院の際には帯状疱疹の前兆症状も疑われましたが成らず。
調べてもバセドウ病で神経痛らしき症状が出るとはどこにも書いてません。
最初の1ヶ月間はプレガバリン(神経痛用鎮痛薬)も併用していました。
ちょうどメルカゾール(抗甲状腺薬)の効き目が実感できた1ヶ月経過頃には痛みが無くなっていました。
なので、どちらの薬の影響だったのか未だ謎です。
あれは何だったんだ?って感じです。
あと喫煙はダメです。
どれだけの量ならダメなのかは分かりません。
『ヘビースモーカーはダメ』と書いているのもあれば、『副流煙すらNG』としている文献もあります。
いずれにしても、タバコはバセドウ病との相性はかなり悪いそうです。
①薬の効果を弱める
②バセドウ病眼球突出症と深く密接
自分は通常は8~10本/日ですが、最小2本/日まで抑えました。
ただ、禁煙と減煙は全く違います。
減煙だと2本の貴重なタバコが美味くて禁煙できませんでした。
また、減煙の足しで電子タバコを使ったので、お金の節約にもなりませんでした。
吸ってる当人が言うのもアレですが、スパッ!と禁煙した方が身と財布のためですね。
症状ですが、バセドウ病は代謝が上がる病気です。
自分は人に説明する時は、ドラゴンボール初期の悟空がスーパーサイヤ人2か10倍界王拳を常時使っているようなものとしてました・笑
私はこんな感じでた。
3大症状、
体重減少…エネルギー代謝が増える
手指振戦…神経伝達の興奮?心拍増加?
痒み…毛細血管への血液流入増加?
その他に、
脱毛量が増えた
謎の大腿部上皮痛&へそ周辺と肋骨周辺の上皮痛
ゾワゾワ・わさわさする感じと、たまに全身がぷるぷる
排便回数増加(下痢ではない、定期便+α)
まだやれる、頑張れる感…
重度だと30分ぐらい力が入らないとか、かなり生活の支障が出るそうです。
体重減ですが食欲や食事量は一定でした(人によっては食欲も亢進する)。
睡眠はいつも通りできました(せめてもの救い)。
暑がりや動悸の印象はありません→もっとも仕事現場が暑く運動量が多いので。
本当はできるだけ安静が必要らしいですが、くっそな会社と上司なので配慮されませんでした・笑
念のため脈拍(心拍数)も測りますが安静時は90前後でした。
この辺は人それぞれだと思います。
今は投薬10週に向けて生活しています。
副作用のようなものは、
今のところ白血球数は増えているので、無顆粒球症は大丈夫そうです(2週~3ヶ月間は要注意)。
4週目経過頃から便秘ではないですが日々便通が悪かったりしました(ブリストルスケール1~4、いつもは4~6)。
4週目ごろに就寝時の足の痙攣(つる)がいつもより出た感じですが、これは日々のくっそ会社での過労かも。
肝機能値の基準値超えが見られるようになってますが、医師からは観察レベルでヨシっ!と言われてます。
薬により著しく体調が悪いとか脱毛は感じません。
ということで、今年は前半は痔瘻術後経過に専念しつつ、数々の不調から後半はバセドウ病でトドメを刺された感のある年でした。
正に闘病ですな…
トホホ…
最後に消化器関連で世話になっている、しもすわ肛門胃腸内科クリニックのナースが私のSNSをたまに見てるそうです。
夕陽シリーズとか、爽やかな奴・笑
SNSには当然、上記のことも愚痴っています。
その影響で、同医師にもバセドウ病が開示されていて胃カメラ健診の際に心配してもらえました。
人間、何処で見られているか分かりませんね・笑
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