一難去ってまた一難(2022年12月23日 入院3日目、手術2日目)
ついに手術が終わりました。
昨夜の手術直後のトイレ行きたい騒動から一夜が明け、極めて平穏な朝を迎えています。
今日から退院に向けて無事に過ごすことはできるでしょうか?
…
まさか、あんな目に遭うとは、この爽やかな朝に誰が予想できたことでしょう!笑
ということで、3日目の様子を当時の手記(と、多少の脚色を交えて)からお送りします。
写真があればよりリアルに楽しめるのですが、病院内は撮影禁止SNS禁止となってまして。
少々は記録してきましたが、禁止圧に負けて殆ど撮ってません、あしからず・笑
5時ぐらいに起床して身づくろい。
外は2㎝ぐらい雪が積もった。
妻からは茅野は5㎝パウダースノーとのメールあり。
入院夜から今朝に掛けては冬型が強まっている感じ。
テレビ見てぼーっと過ごす。
体温、酸素、血圧測定。
朝食の時間だ。
昨日は絶食で過ごしているのですごく楽しみ。
一昨日の夕飯は重湯と具なしみそ汁、オレンジジュースだけの流動食。
今日は固形物がでるのか?
朝食キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
白米、菜っ葉のみそ汁、根菜の煮物、ジョア
納豆と生卵はないのか?笑
地味だけど固形物が喰えて満足。
しかし早喰癖で一瞬で終わる。
上げ膳はともかく、肛門以外はいたって健康で歩行もできる身としては据え膳がなんだか申し訳ない気分。
これが病人ってやつかぁあああ…
膳を下げてもらう際に、看護師が部屋に備え付けの帳簿に何か記録していた。
何を書いてるか覗き見したら、食事量、排便などの状態を記録する紙だった。
そんなの付けてるんだ…
点滴の儀。
看護師からは『今日から外来で診察するので、時間になったら呼びにきますね~』と言われた。
時間を聞いたら先生や他の患者の都合で未定だけど多分午前中だって。
その後暇になる。
10時頃、テレビ見て暇つぶししていたら呼ばれたので慌てて入院着(甚平)を羽織る。※
※部屋が暑いので、病棟内ではヒートテック1枚で暮らしてます(下は甚平のズボン)
看護師付き添いで入院病棟を脱出。
外来棟と入院棟を隔離するロックキーの暗証番号を後ろから盗み見しておいた・笑
何かの役に立つだろう…※
※当初は黙って病棟を脱出しようと画策してましたが、そういう悪さはしませんでした。
CSセットでレンタルした入院着(甚平)のまま看護師付き添いで外来棟へ。
今まで入院棟に缶詰状態(いや、軟禁状態)だったから、久しぶりに世間に触れた感じ。
待合所は混みあってるし、各診療科前のベンチにも患者が沢山いた。
そんな中でただ一人、甚平を着て点滴スタンドをガラガラと押しながら看護師の後ろをくっ付いて歩くおじさん降臨。
世間の注目を一身に受けながら肛門科前へ到着。
肛門科前のベンチ、『ここに座って待ててください』と看護師から無常な指示。
昨日、肛門切ったばかりで、この硬い椅子に座れっこないじゃん・笑※
ベンチの端に左臀部だけに体重を掛けて腰掛ける(肛門が座面に当たらないように、片尻・半ケツで腰掛ける)
それでも「あいたたた…」
※ドーナツクッションは持参してますが、初体験なのでまだ院内を持ち歩いてません。
呼ばれて診察室へフェードイン!
先生(入院先の主治医、院長)『どうですか?』など、一般的な問診から始まる。
一通り終わって『傷の状態見ますね~、横になって下さい』
お尻にガーゼを挟んでいて、そのガーゼも血や粘液(滲出液)とウンチで汚れているのを見せるのか!?
なんか気が引けてしまう。
とはいうものの、お尻を出して横たわってしまえばまな板の上の鯉。
ありのまま、成るがままに。
通院先と違ってお尻と上半身をカーテンで仕切ってくれた。
お尻だけ外に出しているので、視覚的にお尻は別世界にある感じなのでそれほど苦にならない。
ところで、状態を診るって何するんだろう?
なんて考えていたら、お尻の割れ目を指で広げて肛門を触られてる感触が伝わってくる。
肛門を触診してるのが分かる。
『では指入れますよ~』
んっ!
昨日切ったばかりなのに挿入の儀かっ!(※入れたのは指か?肛門鏡か?)
心の準備がないまま指挿入・笑
傷の様子が分からないので一瞬恐怖したが、痛みのようなものは無し。
通院先の主治医は肛門内(直腸?)を”ぐりぐり”するのでちょっと痛い感じがあったけど、こっちの主治医は優しくしてくれる感じ…笑
あまり”ぐりぐり”感じない。※
※これは痔の触診と、傷の確認の違いだと思います、念のため。
『あ、いいですね~、順調ですよ』(一日で分かるものなのか?)
身支度を整えて、診察椅子に半ケツで座る(「あいたたた~~」)。
手書きイラストを交えながら手術の説明がされる。
『こんな感じで痔瘻を切除して傷は無理と開けてあります』(痔瘻切開解放術)
『痔核は1個切る予定だったけど、開いたら痔瘻のすぐ横にも痔核があった』
『なので、元々の予定していた痔核と併せて切除した』(痔核結紮切除を2ヵ所)
『もう1つ大きめがあったからジオン注射で処置しました』(ジオン注射1個)
イラスト書きながらの説明なので分かり易い(記念に貰えばよかったが、当時はそんな思考余裕なし)。※
※上記は医師が書いたイラストを記憶して診察後に自分で模写したもの。
※字が汚いですが、この時点では書痙ではなくペンが悪い(ペン先が走り過ぎる)笑。
注意事項として、
①最初の排便は看護師に診てもらうように※
②今日は出ないと思うけど、明日出なかったら下剤使う
③風呂は明日の診察結果を見て決めます(え~今日も風呂なしか…)
※診てもらった記憶も記録(この手記)もない…笑⇒多分、この後に起きる出来事でそんなこと頭からすっ飛んだと思います。
入院病棟へ帰着。
ガーゼ交換て何時すればいいんだろう??(タイミングが分からない)
昼食の後は暇なので持ってきた天文誌を読もうと思ったが、座るとガーゼで圧迫されて痛い。
腹ばいだと長時間の姿勢がとれない。
いろんな姿勢で読書してみたが、姿勢が気になって内容が全く入ってこない。
14時ごろに交換をお願いしようと立ち上がったら、シーツに浸み出していた。
げっ!
ナースコールして、シーツ交換と入院着(甚平)を交換してもらった。
甚平は3日間着たきりだったから、ちょうどいい頃合いだろう・笑※
※どんな姿勢、座り方、どれくらいの頻度で交換するか、というのがここで何となくコツがつかめました。
ただ頻繁にガーゼ交換してもらうのも悪いから、自分で交換してはダメならナプキン(パット)使いたいって言ってみた。
やはり病院の方針でダメとのこと。
ただし病院では支給できないが、自前のパットを勝手に当てるのは自己責任だから黙認…とヒントを貰った。
なので、自己責任でガーゼ&パットにしてみた。
パットは4枚しか持ってきてないから、よほど汚れない限り使い回しするしかないな。
しかし、パットの厚みが肛門を圧迫して常時痛い…
こりゃダメだ…※
※以降は夜寝る時だけパットをしてました
↑ついに出番となったお産用パット
便意が来ないので聞いてみた。
だいたいの人は術後2日目での排便となるらしい。
そりゃ、一昨日(入院当日)から浣腸と下剤、昨日は食事なし。
『出す物出し切って、食事もしてないから、今日は心配しなくていいですよ~』と看護師から激励を貰う・笑
明日の朝に期待しよう。
16時ごろにオナラがしたくなったので出そうとしたら…
なんと!
…なんと!
オナラと一緒に実(つまりウンチ)まで出てしまった!(しかも超軟便、下痢ではない※)
なんてこった!
ウンチなんて今日は出ない日じゃないのか!笑
昨夜のトイレ行きたい騒動に続いて、またしても痛恨のミス!笑
こんな日に、こんな場所でまさかのウンチ漏れかぁああああ!
煉獄さんのあの有名な言葉が頭に浮かぶ始末…
よもやよもやだ!大の大人として不甲斐なし!穴があったら入りたい!!
※下痢と軟便の違い…下痢は軟便が3回以上続く、軟便はブリストルスケール6~7が1回出る状態(自己定義)
※ブリストルスケール↓
先ずは冷静になって、周囲を確認。
ガーゼ交換時に使うトイレットペーパーがあるから、それを千切ってまずはパンツ内を拭く(応急処置)。
ひとまず落ち着くと、まだ少し便意があったのでガニ股でトイレへ駆け込む(汚れたパンツの処置はそのあとだ)。
パンツを下すとウンチのシミが…
恐る恐る、少しだけイキんだら少し軟便が出た!
なんという緊急事態だ!
くっそがっ!笑
そしてお尻をウォシュレット洗浄。※
※当時の手記には『痛くなかった!』と割と前向きな感想がありました。
※ただし緊急事態発生時の、アドレナリンが出てた時だったから、いちいち痛さをかまってる場合じゃなかったかもしれません。
術後のファーストウンチの儀
初排便と初ウォシュレットが成功するということは、痔の手術をした身にとって本来ならば感動体験となるはずの重大な通過儀式。
それが、オナラからのウンチ漏れという、感動もクソもないとんでもない事態に見舞われて終わるとは!
なんてこった!
…で更に冷静に戻って、汚したパンツの取り扱いを考える。
残存艦隊、いや残存パンツは4枚。
退院まで4日だから一日1枚で行けるはず。
汚したパンツの処遇を考える。
このまま捨てる、ビニル袋に入れて持ち帰る、手洗いする、の選択肢。
肛門手術した身。
万が一、再び同じ災難に襲われたらパンツ不足に陥る可能性もある。
ここは売店がない病院。
物資不足が作戦行動に悪い影響を及ぼというのはよくあること。
ならばここは手洗いして、残弾数を確保しておいた方が賢明だ…という決断をする。
洗面所に備え付けのハンドソープを垂らしてゴシゴシ!笑
ウンチを漏らしたなどと看護師に言えず、パンツを何処で洗えばいいのか分らないので共用の洗面所でやった。
どうせ一日2回、完璧な清掃がされるし、ま、いいや…笑
で、このパンツをどうやって乾燥させるか?
幸いなことに、部屋のエアコンが異常な乾燥状態(常時、湿度20%台キープ)でオイルヒーターの配管もむき出しで熱い。
配管の上に載せていたら、あっという間に乾きました・笑
あとは夕飯喰って、テレビ見て寝るだけ。
明日はクリスマスイブか…
そんなこんなで一難去ってまた一難な一日が終了しました。
夕方のウンチ漏れ騒動が嘘だったかのように、冷静さを取り戻した私。
あー、疲れた・笑
なんで漏らしたかは、追々と記述しますね~~
| 固定リンク
「痔瘻闘病記」カテゴリの記事
- 痔瘻闘病記シーズン2 (2023年春~秋)(2024.09.16)
- 痔瘻闘病、ここに終了! そして終わりの始まり…(2023年7月 術後7か月)(2024.07.14)
- 咽頭反射に耐える俺 (2023年6月 術後6か月)(2024.06.23)
- ダブルラッキー! 記事は地味 (2023年5月 術後5ヶ月)(2024.05.18)
- 恐怖のアレ!まさかのアレ?(2023年3月~4月 術後3ヶ月)(2024.03.20)
コメント
こんにちは。
自分は現在入院中です。
暇つぶしに病室に持ち込んだノートPCでブログを始めました。こちらの病院では病室内の食事なんかはSNSに載せても大丈夫なようなので、あーだこーだと書き綴ってます。
幸いなことに病棟にコインランドリーがあるので、3日に一度くらい車椅子で洗濯物をコンビニ袋に入れて膝に乗せてランドリーに通ってます。着替えの確保は大事ですね。
投稿: 海野史生 | 2023年7月19日 (水) 08:24
>海野史生さん
こんなあほブログへコメント頂き恐縮です!
車椅子での洗濯、ご苦労様です。
入院中のアレコレは何かに記録しておいた方がいいっすよ。
後で読み返すと「入院か…何もかも皆懐かしい」ってなりますから・笑
自分が入った病院はちょっと昭和チックで、コインランドリーなんてオサレな物…あったのかなぁ~って感じでした。
とにかく早く快気できればいいですね、
引続き、入院生活頑張ってください!
投稿: ふみふみ | 2023年7月19日 (水) 18:35