弥生時代を感じて今の星を見るという趣き
いや~、最近は痔瘻闘病記ばかりで、それもサボり気味になってます!
本来は天体写真&星景写真系を目指しているはずなのに、病気をしてから方向を見失ってます・笑
今回は遺跡発掘調査説明会へ参加してみましたので、その辺をお伝えしようと思います。
見学した遺跡は永明中学校校庭遺跡です。
大雑把に説明すると、
現校舎(昭和45年)を造成する際に見つかって緊急発掘調査した遺跡。
このたびの新校舎建て替えを機に詳細を発掘調査するという市のプロジェクトです。
主に弥生時代の遺跡ということです が、弥生~平安の物が出ているそうです。
『八ヶ岳麓や茅野市は縄文のイメージが濃いですが、弥生時代の遺跡もあります!』と解説者が言ってました・笑
2021年12月にも同遺跡の現地説明会があって私も参加したのですが、その時は記事にしていませんでした。
その場所は、今では建築中の校舎が建っています。
今回は調査範囲では最後の区画(?)となる、校庭西側の学校敷地外(と言っても市の土地)部分の説明会となります。
市のHPにも2021年度の概要説明がありましたので貼っておきます。
↓見ればわかると思いますが、なぜか『茅野市縄文プロジェクト』に収納されてます・笑
茅野市HPより 永明中学校校庭遺跡の発掘調査の様子
現場の全貌はこんな感じです(4枚パノラマ合成)
右側(東側)が建築中の校舎で2021年に発掘がされたエリア、左側(西側)が民間企業
遺跡南端から北側を向いて撮影しました。
こちらは住居の柱跡で、長方形に加工された柱が使われていたとのこと。
縄文では丸太状で建てるのが多いそうです。
そんな感じで比較しながら見ていくと、人の進歩のようなものが分かって面白いです。
家屋の中には煮炊きをする炉が設けられてます…
こういう考え(文化?)は、カタチは違えど縄文も弥生も令和も同じですね~。↓
石で囲った場所が炉の跡
2021年調査では土器を埋没させた炉が多く出たのに対して、こちらは石囲土器敷炉(写真のように、土器片を敷いて石で囲った)も確認。
佐久地方との関連性があるかもしれないってことでした。
両者とも同時代の層から出たものですが、何十年か何百年かの間で生活様式や交流交易のマイナーチェンジがあったかも、と想像しました。
2021年は住居跡や祭事の痕跡など、生活感があるものが多数見つかったそうです。
一方で今回の西端部では住居跡は少なくなり、墓地跡が見つかったということでした。
なので、おそらくここ(北西部)が集落の外れになるだろう、と。
甕(カメ)の中に埋葬した跡らしいです。
今後、甕の中の土を調査するとのことで『土器を調べたら弥生人に出逢えるかもしれないからドキドキしてる』と…
なかなかな趣のある解説の披露がありました・笑
縄文時代は墓地はムラの中心部に造られたそうです。
縄文後期頃から、こうして生活部分とか分離させるような形態になっていったそうです。
そして…謎物体
この石囲いから副葬品が出たそうです。
石棺(石棺墓)にしては石の積み方が乱雑、床部分には石が敷かれていない…
地面の上に石を乱雑に積み上げた感じ。
墓のようだけど県の弥生遺跡では類例がないと思われ、発掘側も『これはなんだろう?』となったそうです。
現時点では、
『穴の中に木棺を置いて周囲に石を積んで埋葬した』
『そのため、経年で木棺は朽ちてなくなり周囲に積んだ石だけが残った』と推理しているそうです。
調査範囲は指している場所↑までですが、柱の痕跡から更に先(カラーコーンの方向)に広がっているらしいです。
また、足元が弥生頃の地層となり、指し示している辺りから上層が新しい(江戸ぐらいの?)地層で当時の田んぼの基底部だろうと。
最上部は現代の砂利。
この地域は弥生~平安の遺跡が点在しています。
例えばここは弥生の物が多く出ているものの、平安の痕跡も出ているそうです。
直ぐ近くの(隣接する地)にも別の遺跡がありますが、こちらも弥生から平安の遺跡らしいです。
また、弥生~平安だけではなく縄文(前期~後期)の痕跡も見つかっているとのこと。
縄文の痕跡は八ヶ岳側で濃くなりますが、麓から大分離れたこんな里にも住んでたんですね~。
2021年の発掘↑では、黒曜石の矢じりや縄文土器片、寛永通宝も出たとのこと。
地層や出土品を見ると、
八ヶ岳麓の縄文人から、里の弥生人へのバトンタッチは一体どうやって成されたのだろう?
何となく平和的に交わったのか?ジェノサイド的に縄文人を追い出したのか?縄文人が新しい文化を手に入れて弥生人へ自然と進化したのか?
でも人の営みは時代に関係なくその地で継続されていて、その最果ての時代に今の場所や暮らしがあり、未来はどうなっているのだろう…??
そんなことを考えてしまいました。
いや~ロマンっすね~
さて、弥生時代というとBC500年~AC300年頃らしいです。
2500~1700年前ぐらいですね。
で、この頃に宇宙から放たれ、今の私たちが見ている天体の光は何かと調べてみましたら…
ありましたよ、有名処がっ!笑
はくちょう座α星 デネブ 距離1800光年
これぞ、弥生時代と今星空のコラボレーショ~ン!笑
やっぱ、ロマンだっ!笑
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