痔瘻闘病記4 第1村人発見からの新たな出会い
大腸内視鏡検査(後編)です。
予定より早めに腸の洗浄(つまり下剤による下痢)が終了しました。
が、検査時間は予約で決まっているので、時間が来るまでやることがありません。
土曜午後は医院の外来は休診のため、待合室でテレビを点けてくれてたのでそこでボケーっと過ごします。
先ほどまで一緒に下剤を飲んでいた”ゲリ友”は1番の検査のため既に検査室イン。
他にも何かの検査で来院している人が数名いました。
私は待機時間にも便意が来たのでテキトーにトイレを行ったり来たりして暇つぶしです・笑
15時開始でしたが、もろもろ早く事が進んでいるそうで14時ごろに呼ばれます。
さぁ、いよいよです!!
最初に検査着に(検査用トランクス)に履き替えます。
これは不織布(?)の大きな短パンで、お尻部分にカメラ挿入用の穴が開いているやつです。
準備OKを伝えて検査室へフェードイン!
最初に看護師から検査と体位のレクチャーを受けます。
ネットで事前に知っていたので、左側臥位でやるんだと思っていたら途中で体位変換で仰臥位になれと。
チューブをお尻に入れたまま横向きから仰向けになる?!笑
S字結腸から先の大曲り部分でカメラの進入をしやすくするためだそうです。
そんな説明を聞いた後にドクター登場!
淡々と準備し「それでは入れますよー」と同時にぐにゅぐにゅっ!笑
肛門に物体が進入するのは既に痔の検査で慣れているので問題ないです。
しかし、予想に反して肛門周辺が痛い…
おそらくカメラのチューブが病巣(?)に当たっているからだと思います。
カメラの腸内の移動自体は違和感はあるものの、想像よりも苦しさは感じませんでした(それでも苦しい、痛い)。
敵は肛門にあり!笑
と、早速体位変換の号令です。
お尻にチューブが入ったまま左向きから仰向けに、更に右足を左足の上に載せて足を組む姿勢です。
これがさっさとできず、看護師に手伝ってもらいました(ナサケナイ)。
身体に器具を挿したままで反転なんてムリ・笑
どうにか体位変換して、カメラは盲腸に向かって突進します。
折り返し地点の盲腸に到達した後にカメラは後進を始めます。
つまりここからが検査開始です。
腸内の様子はモニターで見られるようになってます。
しかし、肛門の痛さと体内を這うチューブの違和感で私は見る余裕はありませんでした。
途中ガスを注入したりすると、一瞬腹部に痛みを感じて顔をしかめたりします。
その都度「息を大きく吐いて~」とか「浅く早く息して~」と合いの手が入りました・笑
そして第1村人ならぬ、第1ポリープ発見。
こういうのは医者の判断で勝手に切除するものだと思っていたら…
「ポリープ、取りますか?どうします?」と、こちらに判断を委ねられました。
痛さと苦しさで思考回路はショート寸前なのに、その場で即答するの?笑
そんな医者、痔瘻に代わってお仕置きよ!…
当たり前ですが、残すという選択をした後の厄介は想像できましたので、『さっさと取っちゃってください!』笑
で、ポリープ切除手術を実施。
「こういうクリップで留めますね~」と言うのだけど、相変わらずモニターを見る余裕なし。
手術後、再び後進開始。
そして次なるポリープ発見。
今度のは切除可能なギリギリの大きさということなので、とにかく『さっさと取って下さい!』笑
腸内をどれだけ進んだのか分かりませんが、モニターに表示されている時間を見ると予想よりも少し長かったです。
『まだぁ~~?』
そろそろ飽きてきました…笑
で、どうやら肛門まで到達してから、最後に衝撃的な一言がありました。
「ふみふみさん、痔瘻以外に大きめな痔核(内痔核)もありますよ!!」
全く感動しない新たな出会いです。
…もう、どうとでもなれっ!
最後に「ハイ、抜きますね~」と肛門から一気にカメラが抜かれます。
スポッって感じ。
次のに「じゃぁ、ガス抜きしますよ~」と何かをやった瞬間に、腸内のガスが抜けていく感触。
お腹がすーっとすぼむ感じで楽になりました。
苦しかったのは、肛門痛、たまにやってくる体内グニョグニョ感の刺激、ガス入れ、でした。
検査後は「着替をして、呼ばれたら検査説明しますね~」と余韻を楽しむことなく検査室を追い出されました。
着替えて暫くすると呼ばれて説明を受けます。
ここで言われたのは、
ポリープは生検に出して癌化してるか調べます。
内痔核は今度の手術で取りましょう。
内壁は綺麗で炎症はないのでクローン病とかは大丈夫でした。
もう一つ小さなポリープがありましたがこれは取らずに次回で判断します(え?次回??)
憩室は誰にでもある一般的な状況ですが、稀に出血や膿んだりして厄介になりますがそれはその時の対応です。
ポリープ取ったので今日は夕飯は抜き、明日は専用の食事(ポリエクトミール)だけにして下さい(え~~!)
1週間は消化の良い食事で酒はダメです。
生検の結果と手術の説明もしたいので2~3週後に来て下さい。
とのことでした。
これで会計をして解放されたわけですが、問題が一つ。
帰りの16時の電車まで1時間も時間が空いています。
肛門痛、水分不足、極度の空腹で駅で時間を潰したくありません。
受付で『電車の時間まで少し休ませてください』とお願いして小休止です。
で、電車に乗って駅到着。
ふらふらになりながら徒歩で帰宅と相成りました。
【検査を通しての所感】
・検査3日前からの食事制限が苦しかった※
※消化の悪いものは体内通過に3日ぐらい掛かるようで、腸洗浄をしても残留物が腸壁に引っ掛かっていると正確な検査ができないそうです。
医者からは前日のみ制限と言われましたが、ネットで調べて自分は3日前から摂って良いものしか食べませんでした。
・下剤を飲んだ分だけ出るので、自宅で処置してもいいですが、医院まで移動時間がかかる場合は医院での処置が無難かも。
・下剤を飲んで腸まで届けるために運動(体操や散歩をした方がいい)
・検査自体は思ったほど苦しくなかったが、上記本編を参考
・ポリープ切除をすると更に1週間の食事制限があり、それも苦しかった(健康体で労働もしているので食欲は旺盛なので)
・ポリープ切除したら医療保険の請求を忘れずに
・翌日のポリエクトミールの一食目のコラーゲンスープは…そこそこ不味い・笑
ようやく第一関門の大腸内視鏡検査が終わりました。
あとはこの後に幾度かの通院を経て12月にいよいよ初手術入院です。
ふぇ~~~
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コメント
遅レスですみません。
大腸内視鏡お疲れ様でした。実は私はベテランです。今まで何度もやりました。でも何度やっても慣れないですね。あのすべての便を出し切る過程がとてもつらい。それと腸の中を突っつかれるのがとても苦しい。胃内視鏡はぜんぜん平気で、検査中でも別のこと考える余裕すらあるんですけどね。
「ぢ」のほうですが、私は自然治癒しました。完全になくなったわけではなさそうですが、とりあえず引っ込んだのでしばらく様子見です。
投稿: まるひ | 2023年2月10日 (金) 00:27
>まるひさん
上下内視鏡のプロでしたか!
自分は胃の方は昔に1回だけやって懲り懲りしました。
でも今のクリニックに通院しているとそのうち「やれ」って言われそう…
痔核なら生活に支障がなければ放置してもいいでしょう。
ヤマイダレに寺と書くように…”寺(墓)まで持って行く”ものらしいので、末永く仲良くお付き合いしてくださいね~笑
投稿: ふみふみ | 2023年2月11日 (土) 10:42