重力の井戸の底でアトラス彗星を狙ってみる
アトラス彗星(C/2020 M3)が見頃ということで狙ってみましょう。
わたくし的には11/8の日曜日に星景写真風に撮るのがベターと考えました。
しかしそれほど明るくないそうで、映えなさそうです。
何よりも”麒麟タイム”と重なるので、消極的に待機します。
そしたら見事に曇ってくれましたよ!笑
翌11/9は一時帰休当番デーの前日。
時間的にも撮りやすいです。
この当番も半年経過しますが、初めて天文的なメリットを受けました。
今回も星景風と考え、赤道儀に自由雲台を載せて待機しました。
しかし肝心の八ヶ岳稜線は雲に覆われたままです。
ならば星野風に変更。
カメラを右手に持ったまま、アルカクランプに装着している自由雲台を左手一本で外そうとしたら手が滑って落下。
大型雲台は地球の重力に引き寄せられて、足の親指にコツンっと地味に直撃。
教訓:自由雲台が赤道儀から落下して足指に当たると痛い・笑
(人は重力の井戸の底に魂を引かれていると、ろくなことが無いな…)
もちろん私のこと。
空の状態がよほど良くないと近征などしません。
超近征で済ませているわけです。
超近征のデメリットは、気軽にアルコール体内除菌ができてしまうこと(つまり晩酌)。
昼間の強制労働の疲れと体内除菌効果で、夕飯後に惰眠を貪ってしまい、予定時間を1時間オーバー。
何枚か撮ったですが、結果的に最後の方、つまり高度が上がったタイミングのショットが一番良かったです(当たり前)。
星景風からのリスタートなので低空で撮りました(好条件まで待つ気力なし)。
ツイッターバージョンから若干修正しておきました。
EOS X4(無改造) EF135F2L ISO800 f4.0 30秒x10枚加算平均合成
PSCC2021 撮影日2020年11月9日22時ごろ(※彗星は写野右側の亡霊みたいなやつ・笑)
大都会光害地と8等級の淡い光芒。
こういう対象は経験上、大して写らないことが分かります。
カメラモニター上で強拡大しても『モヤモヤの白いもの』があるだけでした。
企画失敗…と不安になりましたが、画像処理でそれらしき体裁になりました。
撮影地が撮影地なだに露出は稼げませんので、撮ったというか写ったという程度です。
天体系の記事では『上手くできない理由』をぐだぐだ述べるのは嫌いですが、出来ない画像は載せておこうと思います・笑
山行って写真撮りてーな~~。
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