かもめが翔んだ日と言ってみた ~かもめ星雲、砂漠に埋もれる~
かもめ星雲を撮ってブログに掲載する人は一度は言った(書いた)ことあるのではないでしょうか?
かもめが翔んだ日
ただし、それを言う人はおじさんですね・笑
私もその一人に片足を突っこんでる年代でして、折角なので言ってみました。
かもめが翔んだ日を知らない、ヤングな天文民はネットで探して下さい。
youtubeなどでいくらでも出てきますから。
いろいろな方のブログを見て回っていると『このエリアの微光星の多さには閉口した』という記述が見られます。
私は初めて本格的(?)に撮りましたが、噂に違わず撮って出し画像を見てびっくりしました。
ここ、背景なんて無いんじゃない?
かもめ星雲(IC2177)とかいろいろ
EOS X9(HKIR+HEUIBⅡ) シグマArt50-100の81(81ってなんのこっちゃ!) f3.2 iso1600 2分50秒x30枚(加算平均)
GPD2 M-GEN PSCC2019 Rstacker StarNet++ 撮影日2019年12月30日
当日はエリダヌスバブルを撮った後でした。
経験上、エリダヌスバブル周辺は撮っただけでは星雲等がモニターに写らないんです。
「これ、写ってるの?カメラ壊れてるんじゃ?」と不安になります。
かもめ星雲はそれ自体は明るいので、撮っただけでもモニター上で存在は確認できます。
赤いものが「写ってて良かった!」と、安堵したわけです・笑
安心も束の間。
「さぁ、宇宙に飛び立てカモメさん!」と意気揚々と画像処理を始めると…
大量の砂粒のような微光星がびっしり。
「こりゃ、砂漠に埋もれたカモメだな…」
かもめ本体(?)の外側(上下)に淡い第2の翼(?)があるのが見えるでしょうか?
この翼はそこそこ淡いので、特製オリジナルマスク(別名インチキマスク)を当てて少し炙りました。
羽を炙るって手羽先かっ!笑
星図と照らし合わせると、そこに星団が散りばめられているのが分かります。
この画角だといろいろ写って楽しいエリアですね。
右下の青白カブリは、かもめが翔んだ日の歌詞に合わせてハーバーライトを入れてみました(嘘)笑
全点一明るい恒星(除く太陽、見た目)がそこに存在している証しとして、敢えて過補正はしませんでした。
どうせなら入れた方が良かったかな??
撮影風景(既出)
8分ぐらいの露光なのですが、星景用カメラでやったためbleutoothシャッターを使ってます。
これを使う場合、シャッターを閉じ忘れると無制限一本勝負となり兼ねません。
長時間露光をする場合はスイッチの切り忘れが無いように、そこそこ気を使います。
折角なので小さめも置いておこう・笑
| 固定リンク
「星野写真」カテゴリの記事
- 曲がった性格なので勾玉星雲を撮ってみた(2020.11.28)
- 重力の井戸の底でアトラス彗星を狙ってみる(2020.11.10)
- 写真撮るより水分摂る方が大切な天体観望(2020.08.17)
- ネオワイズ彗星(C/2020 F3)が! ~写っただけな話~(2020.07.20)
- 部分日食2020 わたくし的に緊急直前情報?(手抜き)(2020.06.21)
コメント
こんばんは
♪カモメ~が飛んだぁ~カモメ~が飛んだぁ~♪
たしか小6だったか・・・(笑)
このあたりは、ほんと微恒星がものすごいですよね。
カモメも微恒星の海で溺れがちです。
それでも、淡いガスも表現されてて、カモメ星雲第二形態、お見事です!!
投稿: おりおん | 2020年1月26日 (日) 18:15
>おりおんさん
昭和歌謡、分かり易くておじさんの耳には入りやすいです・笑
ホント、微光星の雨嵐、ポツポツを見てたら蕁麻疹が出るかと思いましたよ。
一個一個が星ってすごいですよね。
第二形態!それを言いたかった!!
こちらも10倍界王拳を駆使して何とかしてみた次第です・笑
投稿: ふみふみ | 2020年1月26日 (日) 19:05
わあ、すごーい!!
このくらいの画角いいですね。ほんとに砂漠に埋まりかけてるみたいです。
私はまだ20cmニュートンでしかここを撮ったことがないんです(当然、かなり拡大しちゃう)
今年はもう難しいかも知れないけど、いつか私も撮ってみたいなあ。
そう思っちゃうくらい。素晴らしいですね。
投稿: めりー | 2020年1月28日 (火) 17:21
>めりーさん
画像処理はともかく、カメラレンズの中望遠というのは星座や面積のある星雲を撮るのにはもってこい。
なので、この怪しげなズームレンズをチョイスしてるのです。
広角になるほどカブリ補正とか厄介ですから、なるべく光害の少ないところで是非!
投稿: ふみふみ | 2020年1月28日 (火) 18:25
今の時代、光電子増倍管+狭帯域Hαフィルターの組み合わせで、これぐらい(失礼!)はアイピースを覗きながらリアルタイムで見えてしまうんですよね。カモメが翔んだ日の時代とは隔世の感があります。技術が翔んだ!?
投稿: 北杜の犬 | 2020年2月 1日 (土) 00:29
>北杜の犬さん
いずれにしても、見えないものが見える撮れるというのが醍醐味ですよ。
それをするためにいったいいくら必要なんだろう?笑
投稿: ふみふみ | 2020年2月 2日 (日) 10:59