諏訪湖湖上花火1 ~日本の夏、緊張の夏~
諏訪湖の夏を彩る湖上花火大会(2019年)です。
今年は…最初に感想を言ってしまえば”迫力不足”でした。
なんでだろう?目が肥えた?
尺玉の”ナンチャラ菊”とかのような、魅せるやつが少ないような(それは気のせいかも)。
10号玉が数発上がったんですが、『縦構図じゃないと収まらない!』ってのが無かったような。
確か昨年は超弩級が単発で上がったように思ってたんです。
と、昨年の写真を見たら天候が最悪で花火は雲の中ばかりでした・笑
昨年は70回記念で特別バージョンで超弩級が上がったかもしれません。
これがデカくて強く印象に残ってたものでして↓
2018年(70回大会)で上がったデカいやつ(ただし雲と煙の中、ある意味分子雲)。
今年(2019年)は台風でどうなることかと思いました。
しかし雨の影響はなく、強い南風でした。
この南風というのは我が観測地からは好条件です。
喫茶店南風でタッチの全巻を読みたい今日この頃(そんなことはどうでもよろし)。
そうそう、昨年は北風で煙が全部こっちに流れてきてほとんど見えなかったことを思い出しました。
花火は風上で見るに限る。
では、湖上花火で上がった40,000発を紹介しましょう!・笑
今年はラジオ(花火中継)を聴きながら撮影しました。
解説などを聞けるので、上がるタイミングなどが分かります。
予め予想して構図や設定を整えることが出来ました。
19時に開始で明るいので、序盤はちょっと色が薄く見えます。
上から垂れ込めている雲が…
10号玉
連続のスターマインよりも、私は単発で上がるこういうのが好きです。
ひゅ~るるるる、どっかぁ~~~ん!!!!
って感じが。
10号玉
次に何が上がるかわかるので、備えもバッチリです。
縦構図にして待ち構えます。
都度課題となる露出は難しいです。
”風景までしっかり入れて、雲の暗部でノイズを出したくない”となると長時間露出が必要です。
しかし長時間だと花火の明部は飽和して色とびしたり、余計な開花まで写ってしまう。
”花火の一瞬だけを切り取りたい”となれば、ほんの数秒の露光だけど風景や背景が暗くなりすぎる。
ここは恒星を飽和させないギリギリの露光まで持って行くのと似てると思います。
不肖天体写真家の私としても腕の見せ処です・笑
そう、まさに花火&撮影というものは、日本(ニッポン)の夏、緊張の夏なのです。
蚊取線香かぁ~~!!
比較明合成か1枚撮りかはどっちでも良いのですが、合成させる場合は1つのプログラム内のみ合成した方が綺麗です。
やたらいろんなのを組合わせると、それは花火作品じゃなくなり、逆に乱雑さが出てくると思います。
無造作に打ち上げてない、作品を作った花火師の想いも大切にしたいですね。
今回はできるだけ1枚撮りで発表できるように頑張りました。
それが故に失敗
形とか色とはユニークと思います。
破裂した瞬間が明るくて飽和してます。
一方で開花した時の色とか、火の粉が落ちて来る感じを表現するにはシャッター速度は長くしないとなりません。
必殺の団扇シャッターを作るか?笑
と言う感じで、残弾39000発・笑
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コメント
た~まや~♪
こんばんは。
やっぱ花火はいいですね~♪作品で素敵な夏を拝見させていただきました。
うちの近所でも夏になると毎年花火が上がって、にぎやかになるんですが・・・。
昨年は予算がなくて中止。今年は何とか開催されたものの小規模。。。
大きな盆踊り大会もいつの間にかなくなってて、夏の風景が寂しくなりつつあります(T_T)
投稿: おりおん | 2019年8月17日 (土) 18:26
>おりおんさん
花火写真は高輝度と暗部の両立をさせなければならないので、星撮りのいい練習になりますよ。
イベント物って、予算や人手が不足で夏のイベントが中止になるところが増えているそうです。
静かになって良いやら淋しいやら、ちょっと複雑ですねぇ。
ま、タダでベランダで見てる私が言うのもアレなんですがね・笑
投稿: ふみふみ | 2019年8月17日 (土) 20:48