満月 ~合成写真で編笠山と共に~
明るい月の模様と地上風景の暗さを、なるべく自然に描写させたいと思う時があるんです。
輝度差が激しすぎる被写体は、一枚撮りだとどちらかが明るいか暗いかになってしまいます。
そんな時は、合成写真の出番です。
合成って言っても全く別物を合体させるわけではなく、新星景風なやり方なのでブログネタとしては成立かなとww
この企画は以前にも何度かやっていて、そのたびに「何か違うなぁ~」となる訳です。
満月を観察すると、月の周囲には煌々とした光芒が見えませんか?
月は眩しいけれど、人の目には模様も見えているし光芒も見えている。
風景だって見えている。
そこをいい加減にやると『これじゃないなぁ』となるのです。
こんな感じに。
↓
月が暗い割に光芒が燦々な例(思いっきり不自然!)
月が飽和してる例
「月が出た!」と喜んで撮る写真にありがち。
広角レンズだとそれが趣きに感じるのですが、望遠レンズだとちょっと残念。
ここをどうにかしようという趣旨なのです。
いろいろ試して思ったのは、月の模様に固執しない方が良いかも。
眩しい月は明るかったり、輪郭をぼやかしたりして全体の中でさりげなさは出ないものか?と考えます。
今回は周辺の雲に月明りが反射しているので、そういうのも厄介です。
絵描きマスクやらチャンネルマスクやらを駆使しながら、落としどころを探して作ってみました。
編笠山に昇ってきた満月(なんだけど妙な敗北感…)
「今回はこの辺にしといてやる!」
EOS X4 EF135F2L f7.1 ISO800
月;SS1/640秒x4枚加算平均合成 山;SS0.6秒x3枚加算平均合成
マスク使って合成 PSCC2018 撮影日2018.8.26
人の脳は、月の明るさと風景の暗さをバランスよく認識し、綺麗に感じさせてくれています。
カメラはバカなのか、明るいか暗いかしか表現してくれないというのが下のような写真になるのです。
この2つの状況を脳内で上手に処理してくれる人間て凄いですよね。
さて、カメラがバカと言うものの、そこに画像処理という人の作業が加わり、何とかするのが人間の腕前。
ってことで、この敗北感はカメラがバカというよりも自己責任から来るものなのでした。
ズクが出たら、リベンジしま~す。
折角なので合体前もおいておこうw
翌朝のこと。
目覚めて空を眺めると、シリウスが随分と高度を上げていました。
寒中の撮影は辛いけれど、この並びを見たら「撮りてー」とムラムラしてしまいました。
微妙なツイッター版を貼っておきます。
冬ですなぁ~。
手抜かないで、イチガンで撮っておくべきだった。
星が目立たないので、コンデジの比較明モードで30秒露光したら、めちゃ中途半端になってしまったです😝
こっちは、ふたご座からおおいぬ座なのですが… pic.twitter.com/m4Pex3KA9O— ふみふみ (@fumifumi1842) 2018年8月27日
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